シロアリ防除の種類として、新築時に行う予防工事と既設建物の防除工事があります。
「防除」とは予防と駆除を合わせたものです。シロアリ被害がなければ予防工事を行い、シロアリ被害のある建物に関しては予防工事とあわせて駆除工事を行います。
1.床下へ入る場所の確保
備え付けの床下点検口や和室の畳をあげて床下へ入り作業します。床下へ入る場所がない場合は床板や押入を切って床下点検口を設置しますが、その場合は別途費用がかかります。
お客様には特別ご用意していただくことはございません。
しかし床下作業のために荷物の移動をお願いすることがあります。大きい荷物や家具などは作業スタッフが移動させますのでご安心ください。
2.床下での作業
・木部処理
床組み(床下の構造部分)の必要な箇所に穿孔し、薬剤の注入と木材表面に薬剤の吹付を行い木材の防腐と防蟻処理します。
これによりシロアリや腐れから床組みの木材を守ります。
・土壌(土間コンクリート)処理
床下の土壌(土間コンクリート)面に対して薬剤を散布しシロアリの進入を防ぎます。床下に薬剤によるバリアを張るイメージです。
3.室内での作業
玄関、浴室、トイレ、勝手口などは室内から壁面や柱に穿孔し薬剤注入処理を行います。
これらの部分に床下空間がある場合は、床下から薬剤処理ができますので室内の作業は少なくて済みます。
室内作業により穿孔した箇所は木栓やセメントで補修し目立たないようにします。
4.清掃・後片付け
薬剤処理がすべて完了した後は、荷物や家具を元の場所に移動し、清掃をして作業終了となります。